DERNIÈRE CHALEUR JAPON | ENTRETIEN SPÉCIAL
L'ENTRACTE 〜 幕間に、答える 〜

Codex Vivant 第一巻を閉じた DERNIÈRE CHALEUR へ
DERNIÈRE CHALEUR JAPON 代表 齋藤靖之からの、10の問い

Interview conducted in Mane, Provence — September 2026
Interview & Text : Yasuyuki Saito Location : Mane (04300), Alpes-de-Haute-Provence, France


SECONDE PARTIE

次の幕が上がるまで

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VII.

第一巻の最後に「これは感謝ではない」と書かれました。感謝と、敬意は何が違うのですか。

DERNIÈRE CHALEUR:

感謝は、受け取ったあとに発生します。 敬意は、受け取る前から在ります。

感謝を否定はしません。ただ、感謝には必ず帳簿がついてきます。何をしてもらったか、という帳簿です。返済の思想です。

万物のために手を洗うとき、相手はあなたに何もしていません。 顔も知りません。名前もありません。届いたかどうかも確かめられない。

そこで差し出せるものだけが、敬意です。

帳簿のない世界に一歩入ると、人は少し不安になります。手応えがないからです。けれど、手応えを求めた瞬間に、それは取引に戻ってしまう。

見返りのない敬意を差し出せる人間からは、何かが滲み出ます。 本人は気づきません。周りだけが気づきます。

それを、エレガンスと呼んでいます。

エレガンスは技術ではありません。作法でもありません。 帳簿を持たずに生きている人の、姿勢のことです。

〝感謝は受け取ったあとに発生する。敬意は、受け取る前から在る〟

【予告】S O M M A I R E{10の問い}

SECONDE PARTIE 〜 次の幕が上がるまで 〜

VI. 九月のマーヌは、あなたの目にどう映っていますか。
VII. 第一巻の最後に「これは感謝ではない」と書かれました。感謝と、敬意は何が違うのですか。
VIII. 儀式が途切れてしまった人は、どこから戻ればいいのでしょうか。
IX. Alonity では、読者同士は互いを見ることができません。それでも「共に在る」と言えるのはなぜですか。
X. 第二巻について、いま言えることを。そして、この記事を読み終えた今夜に、ひとつだけ。

PREMIÈRE PARTIE 〜 幕が下りている、ということ 〜

I. 新しい儀式が届かないこの数ヶ月、あなたは何をしているのですか。
II. 「醸造と発酵」。読者は、この幕間に本当に何もしなくていいのでしょうか。
III. 「答えは現実を矮小化する」。それでも今回、あなたは答えることを選びました。なぜですか。
IV. 三十の儀式のうち、最も遠くまで行った一つを挙げるとしたら。
V. 手を洗うことで始まり、手を洗うことで閉じた。この円環は、最初から設計されていたのですか。